本稿は、青少年の社会史的研究と社会学的な青年期構造(論)とを架橋しながら、近代日本における青年期構造の変容を分析するための課題と枠組みを提示することを目的とする。 その手続きとして、三つの作業を行っている。第一に、青年期の歴史的変容を扱った青少年の社会史研究の成果をふまえ、分析視角としての都市化・都市への移動がもつ意味を明らかにする。第二に、都市社会に注目することで、これまでの青年期に関する構造的把握(二重構造や三層構造)に対して、新たな四象限の構造を提起する。第三に、「戦後型青年期」という青少年のありようについて、その原点が戦間期の都市社会化に求められることを明らかにする。 以上の作業から、青年期構造の歴史分析における戦間期研究の意義を明らかにし、今後の課題を提起している
1947年9月、渡邉恒雄を中心とする東大の学生党員らは、日本の学生に「エゴ」を確立し「公式的極左主義」を克服するよう呼びかけ、戦前の新人会を戦後世代の「新しい生活体験より生み出された理念に基づいて」復...
二一世紀最初の一〇年間において、東京都心空間は「戦後復興、東京オリンピック期に続く第三の転機」とも言われる変容を遂げた。その背景に小泉政権期に導入された都市計画規制緩和や「都市再生」政策があった。そ...
特集 : 山本明コレクション福家崇洋, 上田学 編Special Issue: the Yamamoto Akira Collection本論文は, 「山本明コレクション」(京都大学人文科学研究所所蔵...
東京では,1985年頃以降,地域の歴史性に目を向け,歴史資源を活かしたまちづくりが活発化している.しかし,都市における歴史資源を活かしたまちづくりを総合的に検討した従来の研究は少ない.そこで本稿では旧...
本稿の目的は、生活改善同盟会の改善事項の分析によって、1920年代の生活改善言説の特徴を明らかにすることである。結論として以下の8点が導かれる。(1)生活改善言説は、無駄と節約、旧弊と合理、弛緩と緊張...
P(論文)本稿では、レギュラシオン理論を参照しつつ、先進諸国の一般的状況と比較しながら、日本におけるポスト工業社会の移行とその特質を考察した。その結果は以下の3点に要約できる。第1に、日本でも先進諸国...
日本の都市システムは戦後の高度成長期に完成されたとされるが,その特性を理解するためには歴史的要因についても分析する必要がある。都市システムには国家的・地域的・日常的という地域スケ-ルを異にする階層性が...
大正期の新聞の影響力は、読者層の拡大にともなって無視できない社会現象にまで成長したが、新聞の内容が報道重視、速報重視となるとともに、メディア技術の変革の受容が地域によって差があったこともあって、この時...
神奈川県茅ヶ崎市 日本料理における「あえもの」について,これまでに明治初期から現代に至る学校教育の場でどのように扱われていたかを家事教科書を中心に検討し,次に社会教育の場で用いられている文献・資料を通...
論説(Article)日本社会政策論史を振り返ったとき,1930年代に登場する大河内理論の影響は決定的である。社会政策の本質は「労働力の保全・培養」にあり,それが「労働力」を対象とするものだとする大河...
本稿の目的は,高度経済成長期以後の都市部における青年の集団形成に,どのような意義が見出されていたのかを検討することである。高度経済成長期以後も,都市青年自身によって集団形成に関する議論が続けられていた...
筆者は2008年度から共通教育科目の留学生対象の講義科目である「日本事情1・2」を担当することになった。一般に「事情」というタイトルを冠する科目は,体験学習や伝統文化の紹介を中心に据えた内容であったり...
戦後、日本は70 年の間、一連の言語計画をうち立ててきた。その歩みの中で、「国語審議会」(2001年から文部科学省「文化審議会国語分科会」)が主導的な役割を果たしてきた。なお、1970年代以後、「国際...
publisher奈良本稿は私の前稿(山辺郡の中世史概説、『奈良県の地名』、『日本歴史地名大系』30所収、平凡社刊)への検討であるが、一面これまでの東山内についての評価に対するものでもある。南北朝時代...
Japanese radical groups of «young officers» made appreciable impact on foreign policy of Japan. They...
1947年9月、渡邉恒雄を中心とする東大の学生党員らは、日本の学生に「エゴ」を確立し「公式的極左主義」を克服するよう呼びかけ、戦前の新人会を戦後世代の「新しい生活体験より生み出された理念に基づいて」復...
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